Taroの日記

考えたことを書いていきます。

IT化(自動化)ってすごいな〜泡箱の事例

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 Particles exploding in a bubble chamber

これなんだと思いますか。

 

泡箱といって、放射線(高速で飛ぶ粒子)が通ったところに泡が発生して、”その粒子がどこを通ったか”つまり、粒子の飛跡が分かる装置です。

放射線って目に見えないものなので、間接的に目に見えるようにしているんです。

 

ただ今日は検出器について書きたいわけではありません。IT化(自動化)について思ったことがあったので書きます。

 

この泡箱はひと昔前(1960年くらい?)の放射線検出器です。放射線が通って泡(軌跡)が発生している瞬間を写真おさめます。その写真を見て、粒子の軌跡からその粒子がどんな性質なのかとか、どの方向から、どんな速さで飛んできたとか、を”解析”します。

具体的に何をするかって言うと、”くるくる回った円の半径を測ったり”、”どっち周りで回ったかを判断したり”してます。

 

こういう写真を、何万枚も撮って、全部人が目で見て色々測ってたりしていました。

 

教授から聞いた話ですが、単純な作業だから研究施設の受付のおばちゃんとかにもやってもらっていたとか。

 

 

そして現在、うちの研究室も同じように放射線の飛跡を測定しています。1秒間に何千枚も写真を撮っています。(実際には位置情報のデータだけですが)

2,3時間も実験してデータが貯まれば、何万枚レベルでは済みません。人力でやっていたら途方も無い時間がかかります。

 

だから、”解析プログラム”をつくります。パターン認識やら、直線方程式フィッティングやら、いわゆるアルゴリズムというものを組んで、計算機(パソコン)にやらせます。

そうすると、何万枚の写真も数分で終わらせてくれます。

 

IT化(自動化)ってすごいなっていう話です。

ただそれだけなんですが、この話からもうちょっと考えてみたいことがあるのでまた明日書きたいと思います。

 

 

 

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