就活生のコートの選び方〜種類を基準に
就活生です。寒いのでスーツ用のコートを買いました。
いつものごとく『就活 コート 選び方』と検索。なかなか思った通りの解説ページは出てこず。
こちらのページでは、3つの基準で選んでいました。
1、色 2、素材 3、丈
服を買うときの選ぶ基準は他にも色々とあると思います。ブランドとか値段ももちろん。
何かを選択するときには、基準が存在して、その基準というのはある目的を達成するために存在する。
いろいろな種類のコートがあって、それぞれの歴史がある。どんな目的で作られているのか。その目的が一番合致するコートを選びたいと思い、今日はコートの種類色々調べたのでまとめて見ました。
1,ダッフルコート
・目的
漁師の仕事着 別名「フィッシャーマンコート」
・特長
フード付きの防寒コートで、起毛仕上げの厚手のメルトン生地
・名前の由来
「ダッフルコート」という名称は、ベルギーのアントワープ付近にあるダッフルという町の名に由来している。ダッフルでは古くから「ダッフル・クロス」と呼ばれる起毛させた粗い厚地の紡毛織物や毛布を作っていた。つまり、もともとはこの生地を使って仕立てたコートのことだった。-ダッフルコート - Wikipedia
・普及
1940年頃イギリス海軍が、濃紺のダッフル・コートを北海道勤務者向けの防寒着に採用。それが戦後、放出品として一般に出回る。
Duffel. Location in Belgium
2、P(Pea) コート
・目的
軍服(19世紀末からイギリス海軍が艦上用として用いていた)
艦橋や甲板などの厳しい気象条件で使用することから、風向により左右どちらでも上前を変えることが可能となっている。片方のボタンが破損してももう片方で止められるという冗長性確保の意味もある。-Pコート - Wikipedia
・特長
厚いラシャのダブルの上着 ラシャ - Wikipedia
・名前の由来
オランダ語で表面が毛羽立った厚地の織物・ラシャを意味する「pij」から由来している。「錨(いかり)の爪」という意味の「ピー(pea)」から由来しているという説もある。ボタンには、錨があしらわれており、元々、漁師や船乗りが着る防寒用コートであることを考慮するとこちらの説も有力。
3、トレンチコート
・目的
第一次世界大戦のイギリス軍が、寒冷な欧州での戦いに対応する、”防水型”の軍用コートのために開発された。
・特長
生地には、”防水加工”した綿生地ないしウールを使用。
肩にはボタン留めのショルダーストラップ(エポレットとも言う。肩章と同一視されることもあるが厳密には異なる)が付き、水筒や双眼鏡、ランヤード(拳銃吊り紐)等を吊ったり、ベルトを掛けたりすることができる。また、戦中に仲間が倒れた時には、このストラップを持って引っ張ることにも役立った。また、腰回りに備え付けられているD鐶は、もともと手榴弾を吊り下げる用途の名残とされている。
襟元にはチン・ストラップと呼ばれる帯が付き、また手首にもストラップを備え、これらを適宜締めることで寒風を防ぐことができる。
ウエスト位置のベルトはトレンチコート最大の特徴で、腹部を暖かく保つと共に、整ったシルエットを形作る。
右胸(肩)に縫い付けられた当て布はストームフラップと呼ばれ、襟を全てボタン留めした際に雨だれの侵入を防ぐための物である。 (本来、男性用被服の右前合わせなので、右側にしか必要がない) 現在は単なる飾りになっている品も多い。-トレンチコート - Wikipedia
・名前の由来
「トレンチ」とは塹壕という意味。第一次大戦で多く生じた泥濘地での塹壕戦で耐候性を発揮したことによる。
・普及
実用性が高く、かつ外観的にも機能美に優れることから、1930年代以降、特に男性の冬のファッションにおいて定番の一つとなった。イギリスのバーバーリーとアクアスキュータムの2社の製品が元祖と言われ、現在でも有名である。
※なびく旗の中に書かれている「PRORSUM」は「前を見よ」という意味を持つラテン語らしい。
4、ステンカラーコート(レインコート)
※日本のお店でよく見るもの、ステンカラーコートとは”レインコート”の一種。トレンチコートから変化したもの
・目的
トレンチコートと同じ??
・特長
後ろの襟が高く、前が低く折り返す形が特徴。ラグラン袖でゆったりとした着心地である。比翼仕立て(隠しボタン)で第一ボタンを締めなくても着ることが出来る。
素材はウール、カシミア、綿、ポリエステル、ナイロン等がある。
・名前の由来
「ステンカラー」は和製英語で、「ステン」はフランス語のsoutien(「支える」と言う意味。英語のsupportに相当)に由来するとも、後ろが立ち上がって前に落ちている襟からStand Fall Collarに由来するとも言われている。-ステンカラーコート - Wikipedia
5、チェスターフィールドコート
・目的
ヴィクトリア時代(1837~1901年)にイギリスの上流階級で着られ、その時代のフォーマルなコートだった。
・特長
基本的には、背広の上着を伸ばしたような形。着丈は膝程度、あるいはそれより長いくらいのもので、シルエットは身体の線に沿って適度に絞ってある。
ノッチド・ラベルになっている。
・名前の由来
1830年代から40年代にかけてイギリス社交界のファッションリーダーであった、チェスターフィールド6世伯爵が、このコートを好んで着ていたことによる。
英国流儀のダンディズム精神を上流階級の人々に波及させるという思惑があった。
その他
Polo Coat
Covert Coat
Paletot The Double Breasted Overcoat
Guard Coat
まとめ
色々と調べて、そのコートの目的、歴史を知れました。
戦争(人を殺して、自分を守る)のための開発は、やはりすごく力が入って良い物が出来るのですね。コンピューターも戦争があったからこそ驚くべき発達をしたとか。物理学もそうか。
結局、僕自身は”チェスターフィールド”を選びました。ジェームス・ボンドに憧れて。
参考にした本
紳士の服装(ワードロープ) (Shotor Library)
- 作者: 林勝太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/10
- メディア: 単行本
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参考ページ
Overcoat & Topcoat Styles — Gentleman's Gazette