物理学を選んだ理由
高校生の時は、哲学科に行こうとしていました。人間は”なぜ”生きるのか、を考えたかったから。哲学という学問がどんなことをやっているかなんて、その時(今も)はわかっていなかったんですが。
なにかの機会で、 「相対性理論」を楽しむ本 を読んだのがきっかけか、物理学を学んでみたいと思いました。
昔から、スタートレックを中学の理科の先生に見せてもらっていたりSFモノが好きだったのも理由だったのかもしれません。タイムマシンとかワープとか...
「自分を知るためには、自分を取り囲むもの(宇宙)を知ること」
なんて言いいますが、今考えてみればそれが一番の理由だったのかもしれません。自分がなぜ生きるのか、という問に答えてくれそうだった気がしました。
力学、電磁気学、相対性理論やら量子論やら(そんなに理解できていませんが、どんなことをやってるかぐらいはわかりました.)4年間物理学を学んで、自分なりの答えは出せたような気もします。別に講義でやったわけではありませんが
物理学を大学で学んで、というか、大学では一応たくさんのことを学べました。これはまた違うところでまとめたいと思います。
根本的なところから考える、そんなスタンスがぼくの性に合いました。”なぜ”を永久に問い続けても良いのが物理学でした。
「なんで、廊下を走ってはいけないのか」
「じゃあ、なんで、危ないと走ってはいけないのか」
「じゃあ、なんで、怪我するといけないのか」
「じゃあ、なんで、・・・」
こういう問は、「怪我をすると痛いでしょ、だから怪我しちゃだめなの」なんて打ち切られてしまうのが落ちですが。
そこでなぜを止めるのは、なんかムズムズしてしまいます。
最後に行き着くのは物理学なんだと、ぼくは思います。
「なぜ空は青いのか、なぜ夕焼けは赤いのか」
こういう問に、もちろん当たり前に答えてくれますが、
もっと根本的な、自分が知りたいことを考えさせてくれる。
よかったなと思います。
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こんなのは後付の理由で、実際は高校生の頃こんなこと考えてもいなくて、只々タイムマシンとかおもしろそうくらいの理由しかもっていなかったかもしれません。
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すごく物理学を愛してるみたいな感じになりますが、相対論やら量子論やらは結局理解できないまま学部を卒業してしまったくらいサワリ程度にしか勉強できていません。難しいです。深すぎでした。ぼくは諦めました。
ただ、自分には理解できないと理解できることができたのは良かったと思います。