intent ~ “意図”
”We are all designers” John Hockenberry
ぼくのお気に入りのTalkの一つです。
途中でいくつかのストーリーが話されますが、その意図がつかめないものもありました。
多分まだ、ぼくなんかの若造には理解できないんだと思います。
そうなんですが、この人の話にはものすごく惹かれ、心が動かされました。
今回は、このTalkでジョンさんが強調する ”intent“ という言葉について考えてみたいと思います。
デザインについては、全くの無知ですが…(以前Courseraでデザインの講義を受講しましたが英語がダメで挫折しまいた。)
ジョンさんのお父さん曰く
ぼくも卒業研究で、自分で実験装置をデザイン(設計?)しました。
これが、ぼくがデザインした実験装置です。(振り子の動きをカメラで撮影して、その周期を測定しています。)
設計から組立までを一からやることなんて今までありません。(今までの学生実験では装置の設計はされていて組み立てるだけ)
全然大した装置でもないのですが、
そんなぼくには、どこから手を付けたら良いのか全くわかりませんでした。
東急ハンズのDIYコーナーにある膨大な数の部品から、何を選び
それらをどのように加工すればよいか
それらをどのように配置すればよいか
自由度が大き過ぎで、どうすれば良いのかわからず。とりあえず、闇雲にデザインするしかありませんでした。
今までは、誰かが考えた設計図通りに組み立てていただけです。
誰もやったことのない実験なので、答えがどこかに転がっているわけではありません。
今回は自分のアタマで考えて、デザインしなくてはいけなくなったんです。
そこで、なにかで読んだ何事も「目標の姿が大切」ということを思い出し
こんな感じで考えることにしました。
まずはじめに
「最終的に、この実験装置で自分は何をしたいのか」
をもう一度、考えなおしました。(ぼくの場合、ニュートンの法則を精密検証したい)
そして
「そのためには、まず〜〜が必要で」
「それを設置するためには、〜〜が必要になる」
「そのとき起きる〜〜な問題を解決するためには、ここに〜〜が必要で」
こうやって順番に考えるだけで、自分が何をすべきか、がものすごくわかりやすくなったんです。
何かを設計するときには、こういうの当たり前なのかもしれないのですが
今まで答え通りの道筋に従っていた僕は、こんか考え方したことありませんでした。
これが、JohnさんがTalkで話していた
の意味していたことなのかな〜なんて思ったりしました。
まず、装置そのものに明確な”意図”を持たせて、
そして、その”意図”を達成するためにそれぞれの部品に”意図”を持たせる。
そもそも、何かをデザインするときには(特に実験装置)
絶対に、ある達成したいこと(何かを精度よく測ったり)ことが存在しているはずなのに
一番大切なそれが見えなくなってしまうことがあるんですね
それがあの言葉の意味することなのかな。